わびぬれば今はたおなじ難波なる みをつくしても逢はむとぞ思ふ 元良親王

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わびぬれば いまはたおなじ なにわなる みをつくしても あわんとぞおもう

意味

こんな状況になってしまっては、もう身の破滅と同じことです。難波津でよみ見る澪漂のように、この身を尽くしてでも貴女に会いたいと思います。

嵯峨野の歌碑
嵯峨野の歌碑

語句

■詫びぬれば 「詫ぶ」の連用形。心に思い悩む。 ■はた また。 ■同じ 今の私のありようは、「身を尽くす」のと同じで、身の破滅だという意味。 ■澪標 舟の航行するコース、水脈(みお)を示すために建てられたブイのことで難波津(大阪湾)でよく見られた。「身を尽くす」と掛詞になることが多い。

出典

後撰集(巻13・恋5・960)。詞書に「事出できて後に、京極御息所につかはしける」。京極御息所は、藤原時平の娘褒子(ほうし)。宇多上皇の寵愛を受け、雅明親王をはじめ皇子を三人生んだ。

決まり字

わび

解説

宇多上皇の女御・褒子のところに元良親王は、足しげく通っていました。いけないいけないと思いつつも、褒子の魅力の前に、ガマンできなかったのです。

ところがその密会がいよいよバレてしまい、身の破滅となります。もうどうなったっていい。たとえ死んでももう一回だけ会おう。鬼気迫る、恋の歌です。

作者 元良親王

元良親王(901-976)13番陽成院の第一皇子。母は藤原遠長の女。同母弟に元平親王。三品兵部卿にまで昇りました。好色で知られ『大和物語』『今昔物語』『梅沢本古本説話集』などに逸話があります。中にも宇多上皇の女御藤原褒子との恋愛が知られます。家集に『元良親王家集』。

元良親王、陽成院、宇多天皇
【元良親王、陽成院、宇多天皇】

『徒然草』には元旦の拝賀の声がことに優れ、大極殿から鳥羽の作り道まで聞こえたと書かれています(第132段)。

鳥羽の作道は、鳥羽殿建てられて後の号にはあらず。昔よりの名なり。元良親王、元日の奏賀の声、甚だ殊勝にして、大極殿より鳥羽の作道まで聞えけるよし、李部王の記に侍るとかや。

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