わが袖は潮干に見えぬ沖の石の 人こそ知らねかわく間もなし

読み方

わがそでは しおひにみえぬ おきのいしの ひとこそしらね かわくまもなし

決まり字

わがそ

歌人

二条院讃岐

意味

私の袖は涙に濡れて、まるで引き潮時にも海底深く沈んで姿を見せない沖の石のようです。貴方はそんなこと知らないでしょうけど、私の袖は涙に乾く間もないんですよ。

解説

「石に寄する恋」という珍しい題で詠まれた歌です。恋愛感情を、石っころを例えとして表現してみよ、ということです。

二条院讃岐(にじょういんのさぬき)。鵺退治で有名な源頼政の娘です。二条天皇や後鳥羽天皇の中宮ギ春門院に女房として仕えました。この歌はよほど好評だったらしく、以後「沖の石の讃岐」と呼ばれました。なんかヤクザの通り名みたいでカッコいいですね。

平家物語「鵺」
↑源頼政の鵺退治が描かれます。「歌」が深く関係した話です。

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